ソトコト ロハスピープルのための快適生活マガジン

節電ホーム > 「節電と幸せ」コンテスト > 受賞作品

第一回「節電と幸せ」
アイディア&エッセイコンテスト
受賞作品

エッセイ部門

特別賞

幸せな節電
鍋澤祐美さん(富山県砺波市)

私は昨年十月に結婚して、東京から富山に引っ越して来た。

そこで驚いたのが、街灯が少ない、ということだ。聞けば、車のライトをつければ問題ない、という。確かにそうだ。

そして、ありがたいことに、私が住むことになった家(旦那の実家)には、太陽光発電がついている。十五年前に家を建て替えた際つけたそうで、当時、この辺ではめずらしかった、とお義父さんも自慢気の品。毎日発電量をチェックするのが、お義父さんの日課。この電力で、家の電気はほぼまかなえる、とのこと。

加えて、もう一つの自慢は、薪ストーブ。

冬の富山は寒い。これでもかと毎日雪が積もるのを、私は見たことがなかった。道路の融雪装置にも驚いた。

そんな時に、薪ストーブをつけると、部屋の中はとても暖かい。洗濯物も、バッチリ乾く。

朝、火をつけると、心地良い炭の香りが部屋中に広がる。そこに薪をつぎ足していく。この薪は夏秋の間、お義父さんが山仕事中に切り出したものをもらってきたものだ。薪ストーブで沸かしたお湯はまろやかだ、と、このお湯でいれたお茶や、お酒のお湯割りは、旦那のお気に入りである。煮込み料理もストーブまかせ。ゆっくりじっくり煮込まれた料理は、いつもよりも味がまるく、優しく感じられる。

家では、無農薬で育てたお米を、玄米でいただく。

田んぼも畑も、それほど広くないので、機械を使わず手作業で行う。収穫量は家で食べる分だけだが、それで充分。

今年の五月、私は初めて稲の手植えを手伝った。家族そろって田んぼに入り、一日かけて田植えを行う。腰も痛くなり、大変な作業だが、終わった後の爽快感は、何にも替え難いものだった。

畑に植えたトマトは、今、ちょうど青い実がつきはじめたところだ。

朝は早く起きて犬の散歩をする。太陽の光が気持ち良い。

朝早い分、夜は早く寝る。テレビやパソコンをする時間も減ったように思う。

そんな生活に慣れてきた今日この頃。ついに新しい命を授かることができた。予定日は12月。この子には、この恵まれた環境で、自然に触れる生活を通して、地球に感謝する気持ちを忘れず、心身供に健やかに成長していってほしい、と願っている。

東京にいた頃よりも、ゆっくりと時間が流れ、小さなことに喜びを感じることができるようになった気がする。

こんな生活ができている、今がとても幸せ。

※アイディア部門の大賞については、今回該当作品をなしといたしました。

※コンテストの概要はこちらでご確認ください。

« 節電ホームにもどる

ゴミ、捨てんなよ!

Copyright © KIRAKUSHA, inc. ALL rights reserved.