ソトコト ソーシャル&エコ・マガジン

福岡伸一の生命浮遊

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vol.131 発がんとストレスの奇妙な関係

私たちの身体に備わっている免疫システムは、身体の中に発生した異常な細胞(その典型例はがん細胞である)を初期のうちに発見し、除去してくれる。私たちの身体は数十兆個の細胞からなっており、そのほとんどの細胞が常に更新されている。つまり古くなった細胞が死に、あるいは積極的に壊され、新たにできた細胞に入れ替わる。

vol.130 がんの転移と免疫

前回紹介した『ニューヨークでがんと生きる』の千葉敦子は、乳がんを患い、その後、繰り返し起こった転移・再発と闘い続け、彼女が終(つい)の生活の場として選んだ街・ニューヨークで、親しい友人たちに看取られながら旅立った。享年43という若さだった。

vol.129 「がんと生きる」を考える

本棚から古い本を探し出す。千葉敦子著『ニューヨークでがんと生きる』。1ページ目。物語はこう始まる。〈次のステップを踏み出さなければならないことは分かっていた。次のステップが何であるかも分かっていた。それでも、思い切って踏み出すのには、かなりの勇気を要した。〉

vol.128 コネクティング・ドッツとプリペアード・マインド

アップルといえば、今ではiPhoneやiPadに代表されるようなオシャレでスタイリッシュなイメージが広く受容され、新製品が発表されるたびにそれを待ち望む熱狂的なファンが行列をつくるまでに支持されている。が、私の知っているアップルは、かつてはもう少し玄人好みのメーカーだったように思う。

vol.127 フレミングの発見
──コンタミ──

微生物学の実験にはコツがあり、上手・下手がある。微生物を育てるには普通、シャーレ(ペトリ皿)という器具を使う。浅くて丸いかたちの容器でガラス製。使う前に高温のお釜に入れて加熱殺菌し、そこに煮沸した寒天培地を流し込み、冷えて固まったらその表面に研究対象となる細菌を植え付け、その成育を観察する。

vol.126 抗生物質の発見1

抗生物質の発見は、近代医学史上、最大の革命のひとつに数えられる。ペニシリン、ストレプトマイシン、カナマイシンなどの抗生物質は、人類にとって強大な脅威だった感染症──コレラ、赤痢、破傷風、結核、食中毒など──に卓効を示した。医者たちも患者たちもこの夢の新薬に驚喜した。

vol.125 クワシオコアと腸内細菌

アフリカの飢餓地域で見いだされた栄養失調症状クワシオコア。手足ががりがりにやせているにもかかわらず、お腹がぽっこりと膨れてくる。タンパク質が欠乏しているにもかかわらず、炭水化物の摂取が続くと体内の動的平衡が乱れ、肝臓が勘違いして脂肪を蓄えてしまうのだ。

vol.124 クワシオコア

私は、膵臓や消化管の生理学を研究してきたので、人間の栄養学についてもいろいろと学んだ。その中でクワシオコア(Kwashiorkor、クワシオルコルと表記されている場合もある)という名の病気を知った。この不思議な名称は、アフリア・ガーナ沿岸部の土地の言葉で、「上の子ども、下の子ども」という意味だという。

vol.123 お母さんからのプレゼント

私たちのもっとも身近な隣人、腸内細菌について話を続けてみたい。お母さんのお腹の中にいる時期の胎児の消化管内はクリーンで、腸内細菌はまだ一匹も棲みついていない。生まれたあと徐々に細菌がやってきて町内ならぬ“腸内”にコロニーをつくっていく。細菌はどこからくるのだろうか。

vol.122 腸内細菌をさぐる

世界的な科学論文誌『サイエンス』は毎年末、その年の10大科学ニュースを発表する。2013年の科学ニュースとして、ガンの免疫治療、遺伝子工学の新技術CRISPR、脳内の可視化、再生医療、コンピューターによるワクチン設計など、さまざまな新機軸が並んでいた。

ゴミ、捨てんなよ!

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