ソトコト ソーシャル&エコ・マガジン

福岡伸一の生命浮遊

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vol.175 免疫システムの記憶と教育

免疫系は、自己と非自己、つまり自分の細胞と外敵(病原細菌やウイルス)を巧みに見分け、外敵を攻撃し、無力化、排除するのに活躍する。そのとき免疫系が、敵味方の“見分け”の手がかりにしているのは外敵の表面を構成しているタンパク質の立体構造である。免疫系は自分自身の細胞の表面とは異なった立体構造を有するタンパク質(つまり異物)を発見すると、これを攻撃して排除するように働く。

vol.166 有性生殖の意味

前回は、有性生殖の意味について述べた。生命が、オスとメスという性別をつくり、2つの性が出合わないと次世代をつくれない仕組みをつくった。これによって、絶えず遺伝子をシャッフリングし、混ぜ合わせることができ、結果として新しい順列の組み合わせをつくり出す。

vol.165 DNAのシャッフリング

同じ父親と母親から生まれているのに、どうして兄弟姉妹でここまで容姿や性格が違うのか、なんてことがよく言われることがある。しかしそれは精子と卵子にDNAの情報がどのように分配されるかを知れば、違っていて当然のことだと納得できる。

vol.164 情報シャッフリング

精子がもたらす父方からのDNA情報量を50、卵子がもたらす母方からのDNA情報量を50、合わせて100の情報量が受精卵として合体して新しい生命がスタートする(正確にいえばX染色体とY染色体に情報量の差異があるのだが、これまた別の機会に述べることにしたい)。

vol.163 情報の分配

私たちヒトは、多細胞生物である。脳細胞、皮膚細胞、筋肉細胞、膵臓細胞など、姿形が異なるさまざまな細胞が役割分担をして、私という一個体の身体を構成している。その数はおよそ37兆個。この数は昔は約60兆個と長らく信じられてきた。私を含め生物学者も気にせずそれを使ってきたのだが、最近になって改訂された。

vol.152 コロニーを転写した
フィルターを作る

これまでの回で、細胞で発現している遺伝子群、つまりメッセンジャーRNA(mRNA)をそのままDNAに写し取る方法、すなわちcDNAライブラリーを作る原理について細かいことをいろいろ説明してきた。ここから先は、いかにしてそのライブラリー(図書館)から、目的の書物を探し出すかについて考えてみよう。

vol.135 ガン治療の画期的な展望

私たちヒトは、受精卵から出発する多細胞生物。一個の細胞である受精卵は、どんな細胞にでもなりうる潜在能力を持った真の意味の万能細胞である。細胞分裂を繰り返し、増殖していくプロセスにおいて、徐々に細胞は個性を持つようになる。これを細胞の分化と呼ぶ。その仕組みについては前回触れたとおりである。

vol.134 細胞の分化と初期化

われわれ多細胞生物の細胞は──それはヒトの場合、総計数十兆個になると推定されるが──もともと精子と卵子が合体してできたたったひとつの受精卵細胞に由来する。受精卵細胞が分裂を繰り返し、2、4、8、16、32、64、128、256、512、1024と増えていく過程で、徐々に変化を遂げていく。

ゴミ、捨てんなよ!

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