170年以上、日本の食と農業を支えている種苗のトップメーカー
『タキイ種苗』の協力で、シブヤ大学にベランダやさい学科がスタートしました!
初回の授業はゴーヤの育て方。ゲスト講師のいとうせいこうさんとルーカスさんが、
ベランダ栽培とゴーヤの魅力を語ってくれました。
illustrations by Sachiko Ikoma photographs by Masaya Tanaka text by Naomi Funakawa
いとう せいこう さん (写真左)
いとう・せいこう●小説家、タレント、作詞家、ラッパー、ベランダーとして幅広く活動するクリエイター。植物雑誌『PLANTED』がメディアを変えて『PLANTS+TV』としてオープン。

ルーカス B.B. さん (写真右)
るーかす B.B.●雑誌『PAPER SKY』『mammoth』を発行し、『metro min.』『PLANTED』などに関わってきたクリエイティブ・ディレクター。いとうせいこう氏と『PLANTS+TV』を立ち上げる。
ルーカス ベランダ栽培は都会でも植物を育てられるのがいいよね。

いとう 植物を育てると季節が如実に感じられる。日に日に育つからね。水をたくさん欲しがるようになったらそろそろ夏かとか、去年も秋の初めにこうなったからもう秋がくるのかって。 刻々と変化があるのが植物を眺めていたらわかるよ。

ルーカス
 出張から戻るとぐったりしてるけど、水を上げると元気になるから驚くね。

いとう
 面倒を見られないときがあるのは、ある程度しょうがない。自然の中でも干魃はあるし。子育てと同じで、だんだん手の抜き方がわかってくるよ。けっこういい加減でも大丈夫。ゴーヤはわりと簡単だから初心者にもおすすめだよね。つるがあちこちに伸びて行って、ほぼ毎日花が咲くから楽しいし。収穫したらチャンプルーはもちろん、塩としょうゆで浅漬けにしてもウマい! 味は苦くて、いかにも体にいい野菜だよね。

ルーカス
 去年イベントで海沿いにゴーヤを植えて、35メートルも続く緑のカーテンができて嬉しかった。ほんとに涼しくなるし2回も収穫したよ。ただ家のベランダのは、ダメだった。蜂がいなくて受粉できなかったのかなあ?

いとう
 風が吹く場所なら自然受粉するんだけどね。ものぐささんには、スーパーで買ってきた値切り品の野菜を使う「スーパー園芸」も楽しいよ。水を張ったお皿に、人参や芋のヘタを置いておくと、勝手に葉っぱが出て花が咲くの。「命って凄い!」っていうのが、子どもにも大人にもはっきりわかって、失敗しても落ち込まない。だって最初っからゴミだもん。自分たちが日頃、命をどれだけ捨ててるかもわかるよ。

ルーカス
 力の抜き方がわかるよね。スーパー園芸はほっといても育つから。

いとう
 植物との距離感って大事。入り込みすぎるとおもしろくなくなるし、失敗したときに憎しみが出ちゃう。園芸は芸で学や業じゃないから、楽しめばいいと思うよ。
第2回講義のテーマは「ミニトマト」。
2009年5月16日(土)開催。申し込みはウェブサイトから http://www.shibuya-univ.net/
園芸初心者におすすめのゴーヤ(ニガウリ)。「太れいし」は果長が約15cmで胴張りがよく、果ぞろいがよい品種。種まき時期は4月〜5月。
野菜栽培には、最適な肥料がバランスよく含まれている培養土「野菜の土」を使うと良い。

ホームページから商品の購入ができる。様々な作物の育て方も掲載されている。
ベランダ
やさい学科とは?

渋谷区全体をキャンパスに、さまざまな授業を行う「シブヤ大学」の講座の1つ。
毎回違った野菜をテーマに「ベランダでのやさいの育て方」が学べる。

ゴーヤの種は硬く、発芽しにくいので、ハサミや爪切りで種の先端を切って、一晩ほど水に浸してから土に播く。
発芽適温は28〜30℃で、早播きは避けて4月〜5月の気温が高くなってからポリポットで発芽させるとよい。

温度が保てれば、約1週間〜10日で発芽するので、元気な苗を1本残して間引く。
本葉が3、4枚ついたらプランターに移す。50cmのプランターに2〜3株が目安。

本葉が4、5枚になったら先端の芽を摘んで、子づるを3、4本伸ばし、支柱やネットに絡ませる。
子づるは2mくらいに伸びてきたら先端をとめる。
これで実に栄養がよく行き渡る。
しおれに注意して水はたっぷりと!

蜂などが飛んでこない場合は、その日に咲いた雄花の花粉を雌花につけて人工授粉を行う。
受粉から2週間くらいで収穫できる。
とり遅れに注意!