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ケニア生まれの言葉、サファリ。その意味は、ずばり「旅」。そのサファリのメッカと呼ばれるマサイマラ国立保護区では、いったいどんな旅を楽しめるのだろうか。マサイマラ国立保護区を見下ろすオロロロの丘に立つムパタ・サファリ・クラブから須藤和広さんがレポートしてくれた。 
マサイマラ国立保護区は、セレンゲティ・マラ生態系のほんの一部(わずか6%)に過ぎないが、その広さはJR山手線15個分の面積に匹敵する。そもそもセレンゲティ・マラ生態系は、東アフリカのケニアとタンザニアとの2か国にまたがっており、その面積は四国の1・3倍にも相当する。国境線はあるものの、生き物の移動を妨げるものは一切存在しない。太古から変わることのない、まさに生き物たちの聖域といえる。 そこには、「ビッグ・ファイブ」と呼ばれるライオン、アフリカゾウ、クロサイ、アフリカスイギュウ、ヒョウをはじめ、ヌーやシマウマ、ガゼルやインパラ、そしてチーターやブチハイエナなど、多種多様な生き物が生息している。なかでも人気者ライオンの生息数が多いことから、マサイマラは「ライオン王国」とさえ呼ばれているのだ。さらにムパタ・サファリ・クラブからは、この大草原を蛇行するマラ川が見渡せるが、ここにはナイルワニやカバも生息している。
そんなマサイマラが、„サファリのメッカ“と呼ばれるのはそれなりの理由がある。 まずケニアには、チンパンジーとゴリラを除き、アフリカ大陸原産の大型哺乳類がほとんど生息しており、しかもその大半は、通常のサファリで出会う可能性があるからである。さらにマサイマラに生息する動物の個体数は圧倒的に多く、その密度も高い。それが見通しの良いサバンナに生息しているのだから、見る側に有利な点がたくさんあるわけだ。 これは、ケニアに雨季が1年に2度(3月〜5月と11月〜12月)訪れることと大きく関係している。つまり、1年に2度も新緑の季節があるわけだから、1年に1度の雨季しかない国(地域)よりも多くの草食動物を支えられるわけである。例えば、アフリカ南部を代表するクルーガー国立公園(南アフリカ)の面積は、マサイマラ国立保護区の13倍もあるが、動物の数は最盛期のマサイマラの10分の1にしかならないのだ。 そして、雨季はまさに恵みの雨をサバンナにもたらす。新緑の時期を迎えた大草原は青々として美しく、砂ぼこりも立ちにくくなる。また、草食動物の出産シーズンに当たるため、子連れの動物に出会うチャンスも増えるのだ。 400万年前の太古の姿を今も残すといわれるマサイマラ。その連綿と続いてきた自然の営みを実際に見て、自然の尊さを肌で感じてほしい。 http://www.mpata.com/japanese/index.html
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