ソトコト ソーシャル&エコ・マガジン

Radio SOTOKOTO

ZudRangma Records
バンコク発! ディスカバー・タイ・ミュージック。 photographs & text by Risa Uzushiri

タイの古きよき音楽を掘り起こす、ズドゥラングマ・レコード。
同レーベルは、なぜ1960年代、70年代の音楽を再発し続けるのか。
生粋のバンコクっ子である主宰者・マフタイに話を聞いた。

「8年前から、趣味でタイファンクのレコードの収集を始めました」
そう話し始めたのは、ズドゥラングマ・レコードを主宰するマフタイ。 「北部のモーラムや北東部のルク・トゥングといった伝統的音楽は、タイの若者には、『タクシードライバー・ミュージック』(田舎者の音楽)と言われて見下されています。それに、この国ではもう20年間もレコードが製造されていないし、湿度が高い気候だから、状態のよい古いレコードに出会う機会はなかなかありません。ルーツミュージックがだんだんと消えていってます。それを見るのが悲しくて、自分たちの文化を伝承するために、2007年にレーベルを始めたんです」

 バンコクの旧市街で行われる骨董市では、そういった音楽がたくさん眠っている。そこでマフタイは、音楽だけでなくアンティークの家具なども見つけてくるとか。「再発見」作業が得意な彼は、CDのパッケージにも同地の伝統的な腰布巾着や竹籠などを使って、タイのエッセンスをちりばめている。

 さて今回、『ソトコト』のために作ってくれたスペシャルミックスはどういったものなのだろうか。

 「アン・タールンっていう南部の伝統的な音楽と、南部出身のルク・トゥング・スタイルのアーティストをチョイスしてみました。『タールン』とは影絵人形劇のことで、それに使われている音楽。CDの収録曲は、まだ一度も海外に出していない音源ばかりです」

 前半はアン・タールン特有の緩やかなボーカルとグルーヴ。チャルメラの笛音のような管楽器も随所に聴かれ、まさしく叙情系タイソウル! 日本人が親しみを感じてしまうのは、この音階なのであろうか。後半に向けてテンポが加速していく。たまに聞える、意味の通じない英語風MCにも愛嬌がある。

 インターネットでは、定期的に『ラジオ・ズドゥラングマ』を配信し、バンコクではイベント『パラダイスバンコク』を行うなど、マフタイのタイ・カルチャー普及活動は留まるところを知らない。

今月のpodcast collectionでは、超ファンキー(!)な『ソトコト』2010年5月号付録CDをダイジェスト版でお届け! 主宰マフタイによるZudRangma Recordsオリジナルミックス!!

photographs & text by Risa Uzushiri

<収録トラック>

  • KAI SIANG LEANG LUK / PRIWAN LUKPETCH ~ BOK LEAW MAI CHUA / KANGWANPRAI LUKPETCH ~ MONG TENG MONG / PRIWAN LUKPETCH
ZudRangma Records

タイ・バンコクのインディーズ・レーベル。レーベル主宰のマフタイは、レコードのリリース以外にもパーティや展覧会などを開き、バンコク~タイのカルチャーを積極的に紹介している。

http://www.zudrangmarecords.com/


ZudRangma Japan Tour

タイの古きよき音楽を楽しむ!彼らによるジャパンツアーの開催が決定!

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