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La Caravane Passe
プレシュティ村から訪れた、音楽多様性な5人組。

ラ・キャラバン・パスの再来日が、2012年9月に決定! それを祝して、本誌2010年11月号にて掲載をしたインタビュー記事をどうぞ。ここでは特別に、2010年6月に行われた日本公演の模様もポッドキャストでオンエア!

パリを拠点に東欧ジプシーブラス+南欧フラメンコ+仏シャンソン・パンクを繰り広げる5人組楽団ラ・キャラバン・パス。2010年6月の初来日公演はジプシーの村祭りさながらの楽しさ&胡散臭さが充満していた。

「プレシュティ村にようこそ!」


photograph by Hei

開襟のシャツに黒スーツ、一張羅でキメたメンバーたちが大汗をかきつつトランペットやチューバで哀愁のジプシー旋律をかき鳴らし、ラメ入りのジャケットに毛皮の帽子のフロントマン、トマは英語、ロマニ語、仏語をチャンポンしながら歌い、ラップする。そしてフラメンコダンサー姿に女装したオリビエは裏声で「カルメン」を歌い、観客をあおる。エミール・クストリッツアが描くジプシー映画のように楽しく、賑やかで、ちょっと胡散臭く、イナタい。パリから来たラ・キャラバン・パスは梅雨時の渋谷クラブクアトロを東欧ジプシーの村祭りに変えてしまった。 トマはポーランドとルーマニアのユダヤ系でパリ出身、オリビエはスペイン北東部で独自の言語や文化を持つカタルーニャ系で、南仏ペルピニョンの出身。それぞれ「ツィガーヌ」と「ジタン」(ヒターノ)という異なるジプシー文化を持つ地域である。異なった背景を持つ2人が2000年にパリで出会い、「ノマド=遊牧民」というキーワードの元に意気投合したのがラ・キャラバン・パスの始まりだった。

「僕は東京スカパラダイスオーケストラの大ファン。でも、日本人がスカという 古いジャマイカの音楽を演奏するなんてなぜだ? と思うよね。東京に来てそれが自然なことだとわかる。僕たちの暮らすパリもそう。たくさんの移民がいて多国籍文化の首都なんだ。だから僕たちはジプシー音楽だけでなく、現在のフランスのロックやヒップホップからも影響を受けている」(オリビエ)

正統的ジプシー楽団ではなく、あくまで現代のパリで生まれたごった煮楽団ということだ。それにしてもプレシュティ村って一体どこなんだ?

「空想上の東欧の村さ。コンサートの度にあなたたちはどこから来たのかと聞かれるので、正直に答えるのに飽きて、『プレシュティ村から来ました』と答えることにしたんだ(笑)。東欧の村では21世紀の今もみんなで歌って踊って音楽を通じて社会が繋がっている。僕たちは音楽を通じて世界中の人たちにそんな文化を楽しんでもらいたいんだ。昨夜は渋谷がプレシュティ村だったのさ」(トマ)


photographs: Hei text: Salam Unagami(http://www.chez-salam.com/

<収録トラック>

  • La caravane passe in Tokyo ★ Salade tomate oignon / ラ・キャラバン・パス
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[プロフィール]

ラ・キャラバン・パス●幼い頃よりポーランド系とルーマニア系ユダヤ人だった祖父母の影響で、いつも家でクレズマー音楽とロシア音楽を聴いていたというリーダーのトマと実兄(現在は不参加)を中心に結成。パリを中心に、小さな会場からヨーロッパ中のフェスティバルまで、年間約80か所ほどでライヴを行っている。

[インフォメーション]

CDスペック

ラ・キャラバン・パス
「プレシュティ村へようこそ! サシャ・モナ夫妻より」
JABUP RECORDS DDCZ-1686
2625円

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