ソトコト ソーシャル&エコ・マガジン

50人による50通りのマイチェア

食王国の王様の椅子

居場所をプレゼント

背もたれが金色のフラワーベースになっていて、そこにいろいろな種類の草花が活けられている。食をベースに活動を続ける野村さんらしく、もちろん食べられるものもあしらわれている。王様の気分で座れるというのは、子どもにとっては大切な居場所があるということ。
クリエーターからのメッセージ

子どもの頃の夢は無限大だ。
お医者様にもバレリーナにも王様にもなれた。
そしてモノには"自分の(my)もの"という特別な感情が湧いたのを覚えている。
じっと座っている事はなかったけれど、私の椅子は特別なスペースだった。
だから椅子というよりは、眺めたり置いておいたり、その存在感が自分の椅子として光を放つものにしたい。
この椅子は、食の王国の王様になったつもりで作らせていただきました。
何かを食べながら皆に食べ物を分け与える、そんな実りの多い食いしん坊の王様です。
座面の水色は豊かな水をイメージしています。

野村 友里
フードディレクター

のむら・ゆり●フードクリエイティブチーム「eatrip」を主宰。食の可能性を多岐に渡り伝えている。

甘いしあわせの香り

「甘い香り」というイメージのもと、たくさんの花が描かれている。その中に、白い糸で刺繍が施される。「石岡さんご夫婦は東北沢にある自宅兼アトリエに住んでいらっしゃるんですけど、訪れる人誰しもが結婚して子どもがほしくなるという、しあわせの一軒家なんです」(ユトレヒト・江口さん)。
クリエーターからのメッセージ

この椅子に座るくらいの子。その子のことを考えて思い出したのは
ウチの子の3才くらいの頃の香りでした。甘い香りです。
その香りが漂うお昼にお腹いっぱいでうつらうつらしてたウチの娘は
少し少女らしくなりました。この椅子に座って楽しく過ごしてちょうだい。

enamel.
デザイナー

えなめる●石岡良治と石岡紗佑里が運営しているデザインユニット。
http://www.enamel.co.jp/

TERRITORY & CAMOUFLAGE

遊び方も想像力も無限大

「SHINさんは、ペーパークラフトの達人なんです」(ユトレヒト・江口さん)。ご自身のテキスタイルがプリントされたものを巻き付け、そこに同じ模様のペーパークラフトキャラクターがそれぞれ配されている。遊び方も想像力も無限大なのが、子どもに許された最大の特権である。
クリエーターからのメッセージ

好奇心の探究で、広げる可能性の領域(TERRITORY)。
それは無限大。
1つ1つを自分の色で塗りつぶしていく。それがオリジナリティ。

SHIN TANAKA
グラフィティデザイナー、ペーパートイクリエーター

しん・たなか●代表作・紙製フィギュア「T-BOY」のほか、ナイキやアディダスなどとのコラボレーションによる紙製スニーカーなど、ペーパークリエイションの達人。

水に浸し、一晩おき、乾かし、それから組み立ててみるとどうなるか

まだ湿っている感じが……

しわくちゃになった紙の質感、つなぎ目から溢れている接着剤の生々しさが、奇妙な感性を刺激する。「なんとなくまだ湿っている感じすらします(笑)。ただ、使い込んだ風合いが妙にカッコよくなっているのが不思議」(ユトレヒト・江口さん)。妙に哲学的です。
クリエーターからのメッセージ

ぼくらの周りにあるたくさんのルール。ルールは間違っていることと正しいことを分けている。でもそれを決めているのはどこかのだれかだ。そのどこかのだれかが間違うこともあると思う。だからぼくたちはその「ルール」をただ受け入れるのではなく、疑ってみることも必要だろう。ダメだといわれていることは、どこかべつのところからみればダメではないことがあるはずだ。

田中 功起
美術家、映像作家

たなか・こうき●主に映像や彫刻や写真や絵画やテキストなどを扱う美術作家。

Glue Chair

テクスチャも控えめに

キットに入っているボンドだけでさまざまな模様を描いて、テクスチャを表現している。「あるものだけでデザインするのが川村さんの真骨頂です。控えめなのが好きです」(ユトレヒト・江口さん)。
クリエーターからのメッセージ

紙管こどもイスは買ってきてすぐキットに入った部品だけで簡単につくることができます。だからどうせならデザインもキットに入ってる部品だけでできないかと思い、いっしょに入ってる接着剤を使ってカスタマイズしました。アイデアさえあれば、限られた身近な素材だけでいくらでもデザインや表現をすることができます。子供たちにはそれをこのイスを通して発見してもらえたらいいなと思います。

川村 真司
コピーライター、アートディレター

かわむら・しんじ●1979年東京生まれ、サンフランシスコ育ち、現在はニューヨーク在住。BBH New York クリエイティブディレクター。

森のイス

座ればどこでもピクニック

山をテーマに写真を撮っている野川さんが、自身の作品をコラージュしたものをプリントしたイス。「森ガールによる森チェア、っていうと怒られちゃうかもしれないけれど、全体で森が表現されてますね」(ユトレヒト・江口さん)。
クリエーターからのメッセージ

かわ、そら、たいよう、にじ、くろい鳥、あめ、葉っぱ、水たまり、くも、あめんぼ、ゆき、木、きいろとしろのお花、しか、おおきな石。
これぜんぶ、山にいるよ。森にいるよ。街にもいるかもよ。
大きな目で、ちいさな目でよく見てみようよ。こっそりさわってみようよ。

野川 かさね
写真家

のがわ・かさね●1977年生まれ。国際基督教大学卒業、日本大学大学院芸術学研究科修了。チェコのArtist in residence「CESTA」滞在。

はりねずみ

アナログハリネズミ

表面に三角の切り込みを入れて、「針」を表現。「切り込みを入れるという作業だけで、見た目も手ざわりもまったく違ったものになる。そういう楽しさがありますね」(ユトレヒト・江口さん)。
クリエーターからのメッセージ

この椅子は針の服を着ています。

だから痛いから気をつけて座ってね。

椅子なんだけど、ペットのように大事に優しく接してあげてください。

インタビューはコチラ

谷尻 誠
建築家

たにじり・まこと●建築からアートのインスタレーションまで、仕事の範囲は多岐にわたる。

おくりもののイス

本物はどっち?

さまざまなデパートの包装紙をまとうことで、紙管というリサイクルペーパーのクラフトが「贈りもの」として成立するという奥深い作品。
クリエーターからのメッセージ

さて、これは、まちがいさがしです。

どっちが本物のイスでしょう?
ひとつのイスは、つつみ紙でおくりもののように包まれています。

あき箱のようにみえても、すわってみれば、わかります。がんじょうにできています。
もうひとつのイスは、つつまれたおくりものが合体して、イスの形になっています。

おくりものがあつまってイスのふりをしても、すわるには、ちょっと不安です。
では、どっちが本物のおくりものでしょう?

どちらも、つつみ紙をあけてみないと、中身はわかりません。

これは、イスなのでしょうか? それとも、おくりものなのでしょうか?
こたえが気になったら、まねしてイスやおくりものをつつんでみてください。

つつんだり、すわったり、おくったりしているうちに、楽しくなって、こたえをすっかり忘れてしまうかもしれませんが。

assistant
建築家

あしすたんと●松原慈と有山宙による建築家ユニット。詩的なデザイン活動で知られ、分野や国境から解放された自由な創造を展開する。

紙管構造をおおう
落書きイス
graffiti chair over cardboard structure

ただの落書きじゃない

イスの座面から脚にかけて、黒いマジックで別のイスが描かれているだけ、というマルティ・ギシェの作品は、それでも圧倒的な存在感。「ただの落書きというのがこのイスに合っていてイイ」(ユトレヒト・江口さん)。イスはカンバスなのだ。
クリエーターからのメッセージ

批判的でいよう!

be critical!

Marti Guixé
デザイナー

まるてぃ・ぎしぇ●1964年バルセロナ生まれ。バルセロナとベルリンに拠点を置き、世界の企業をクライアントにデザイナーとして活動。

組み立てる愉しみ

1脚は普通に組み立てて、1脚はすべてのパーツに絵を描いて積み木としても使えるようにしてある。「完成度が高いですね。パーツには、すべての面に絵が描かれている。しかも可愛らしい。それにしても、どうしてニックネームがタムなんでしょ?」(ユトレヒト・江口さん)。
クリエーターからのメッセージ

INSIDE-OUTSIDEっていう作品にしました
組み立てる時は楽しい という気持ちで、楽しくパーツに絵をかいた
楽しく組み立てたら シンプルなイスができる 僕無印のデザイン好きだからそのままにした ただOUTSIDEの紙が置いてあるような絵をかいただけ
人も、大人は落ち着くんだけど、若いころの楽しい心が深くに隠れてるんだね。

Wisut Ponnimit
デザイナー

うぃすと・ぽんにみっと●タイ出身の漫画家。ニックネームはタム。アニメも作ります。

ゴミ、捨てんなよ!

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