ソトコト ソーシャル&エコ・マガジン

50人による50通りのマイチェア

13年間の二人三脚

「じぶんでつくる紙管こどもイス」の生みの親、北村俊道さんの作品。かつて北村さんが世に送り出した「K-チェアー」をつかって、当時9歳だった娘さんと二人三脚で制作。13年経った今も変わりなく座れる。
クリエーターからのメッセージ

なぜイスか?イスは人間にとってもっとも近い道具です。
自分のイスは居場所の確保、子供の自立をサポートするものです。
よく遊び、よく学べ。そこからさまざまなテリトリーが広がっていくのではないかと考えます。
古紙素材から生まれた子供用イス、親子で協力して組立て子供がそこに自由な絵を描いて仕上げることで大切に使うことを学びます。
1997年5月、娘と一緒に作って楽しい時間と空間を過ごした、思い出のイスです。

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北村 俊道
テキスタイルデザイナー

きたむら・としみち●廃棄される角紙筒からリサイクルや環境問題を意識した作品、「K-チェアー」で、通商産業省グッドデザイン賞・教育部門賞を受賞。無印良品から発売し、記録的なヒット商品となった。株式会社シェバル代表。

フワフワ、ポニョポニョ

フェルトの生地とポリウレタンの生地とでつくられた2つのイス。ポリウレタンのほうはフワフワ、ポニョポニョの不思議な感覚。そうした素材の違いを楽しめる2脚。ポリウレタンは背もたれもゴム製なので寄りかからないように要注意。
クリエーターからのメッセージ

わたしたちはたくさんのモノにかこまれていますね。たくさんのモノがあつめて、いろいろなモノをつくってくらしているからです。
たくさんのモノをさわって、くらべてみましょう。さわったかんじが、ひとつひとつちがっていますね。
あたたかいもの、つめたいもの、かたいもの、やわらかいもの、つるつるしたもの、ごつごつしたもの、いろいろあります。
いろやにおいもかんじてみてください。そしてそのちがいを、まいにちたのしむことにしましょう。

PRODUCTIVE MIND
プロダクトデザインレーベル

ぷろだくてぃぶ・まいんど●オリジナルのプロダクト作品を生む日本のデザインレーベル。

プリントじゃないんです

ストライプに見える箇所も、実は黄色のガムテープの上に茶色のガムテープを細く切って乗せている。「藤城さんは身の回りにあるモノを使って実のあるモノを見せる天才です」(ユトレヒト・江口さん)。
クリエーターからのメッセージ

作品を通じて子供に伝えたいのは、高い材料ではなく、
身の回りにあるものを使ってオリジナリティあるものを作り出すということ。
今回使用したものは白、茶、黄の三色のガムテープ。

藤城 成貴
プロダクトデザイナー

ふじしろ・しげき●(株)イデーを退社後、フリーランスでデザイン活動を行っている。
http://www.shigekifujishiro.com/

モノに託されたモジ

文字をグラフィカルにあしらうことで、シンプルなイスと文字とで「ワクワクする」新しい価値を生み出した。「日本のタイポグラフィー界はトンパ文字か甲賀文字かです。甲賀さんの文字だけでカッコイイですね」(ユトレヒト・江口さん)。
クリエーターからのメッセージ

ぼくの家にときどき届くダンボールの荷物にも「こわれもの注意」とか「要冷凍」とかいろいろなシールがはりつけてあります。開けてみればすぐわかることなのに、それを見てなんだろうとワクワクするのが楽しみです。ぼくのイスには、ぼくが今までにデザインしてきた文字を切りばりしてみました。みんなも自分にしかわからない暗号なんかをはりつけて楽しみましょう。

平野 甲賀
グラフィックデザイナー

ひらの・こうが●1938年生まれ。描き文字を使った装丁やグラフィックの仕事が多数。

PANTIES

子どもイスにもセクシーを

「田部井さんは、パンティをグラフィカルに表現した作品をたくさん出しています。今回は子どもへの贈りものということで、男の子と女の子のパンティをイスで表現しています」(ユトレヒト・江口さん)。セクシーというよりは愛らしい、2脚を離したくないイスです。
クリエーターからのメッセージ

みだしなみを たいせつに

田部井 美奈
グラフィックデザイナー

たべい・みな●アートディレクター服部一成のもとで広告、CI、パッケージ、書籍、雑誌などのデザインを担当。2006年より個人の仕事もスタート。2009年、アトリエ「Kvina」に参加。
http://www.minatabei.com/

オトナはわかってくれない

お子さんのいるミヤギさんだからこその、子どもの目線を意識した作品。「ミヤギさんの作品世界に、子どもたちだから見えるいろいろな動物が隠れています」(ユトレヒト・江口さん)。
クリエーターからのメッセージ

不思議の世界。目線の低い子供はだんごむし、みみず、せみの抜け殻、やもり、などつぎつぎに見つけます。そこには大人になった私がすっかり見ようとしていなかった豊かな世界が広がっていたのでした。あなたたちが大人になっても忘れずに時々見てね。きっと何かを教えてくれると思うよ。

ミヤギユカリ
イラストレーター

みやぎ・ゆかり●作品集に"ambrosia"などがある。

ぼくとわたしと
みんなのイス

顔の見える関係になりましょう

1つのイスにたくさんの顔が描かれている。よく見ると裏側だけじゃなくって、模様のように見えるところにも……。
クリエーターからのメッセージ

ぼくの顔と、きみの顔は全然ちがう。みんな自分だけの顔を持っている。顔と同じように、心もちがう。みんなちがう。ちがうからケンカをするけど、ちがうから好きになる。ちがうからおもしろい。まわりにいる人、これから出会う人のちがうところを知ろう。そして気の合う人とつながろう。たくさんの仲間ができれば、もっと楽しくなる。

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tupera tupera
アーティストユニット

つぺら・ つぺら●絵本やイラストなどを中心に活動しているユニット。著書多数。

sea sea chair
(シーシーチェア)

シールの国へようこそ

直接絵を描いたのではなく、透明のシールにまずは絵を描いて、それを切って貼っている作品。「テーマは海の中なのだけれど、こっそり猫が居たりする。そういうシャレが可愛らしい」(ユトレヒト・江口さん)。
クリエーターからのメッセージ

せっかく丁寧に作った物に「さあ、元気に絵を描いてごらん」と言われても、ちょっと戸惑ってしまいますね。自由にたくさんの絵の具を使って描ける友達がうらやましく思えたりして…自分はどうしたらいいのかしら?と迷ってしまう、私はそういう子どもでした。でも、シールなら貼れる気がしませんか?自分で決まりを作って貼るのも楽しいですよ。でも、海の中に猫がいてもカッコよければOK!これってデザインだと思いませんか。

長崎 訓子
イラストレーター
写真:takeaki emori

ながさき・くにこ●東京に住んでいます。猫と漫画が大好きです。

糸の花

籠められた木々のエネルギー

木々が生えてくるように、脚のところから座面に向かってくるように刺繍が施されている。厚みのある紙にこれだけの刺繍をしているのが見事。生命の息吹を感じます。
クリエーターからのメッセージ

私のお腹の中には赤ちゃんがいます。毎日、毎日、少しづつ成長してゆく彼(彼女)のことを想像しながら、糸を通していきました。

どんなことを教えてあげられるかな?どんなものを、与えてあげられるのだろうな?

でも、きっと、そんなささいなことよりも、きっと私は大きな学びを、あなたから与えてもらうのでしょう。毎日、毎日が違う、小さいけれど大切なこと。

30年以上も生きてきた私が気づく事のできなかった、大切なことを、小さなあなたから、たくさん与えてもらうのでしょう。
この瞬間があるから、今があって、明日があって、未来があるように、

一針一針を、丁寧につなげてゆけるように。そんな日々を共に生きて行けたらいいと思います。

山本 祐布子
イラストレーター

やまもと・ゆうこ●1977年東京生まれ。京都精華大学テキスタイルデザイン科卒業。切り絵、ドローイング等の技法を用いて雑誌、広告等のイラストレーションの他、プロダクトデザインなども手がける。
http://www.yukoyamamoto.jp/

CAT

しあわせのモコモコちゃん

ぬいぐるみのようにウールで包まれたイス。座面には尾っぽ、背面には顔が描かれたキャップがあり、猫が完成する。モコモコしている座面をさすっているだけで、なんだかしあわせな気分に。
クリエーターからのメッセージ

おともだちになってくれるかな ?

さわって すわって おはなししてね

一緒にあそぼうネコちゃんイス

塩川 いづみ
イラストレーター

しおかわ・いずみ●1980年生まれ、東京在住。フリーランスとして多岐で活動中。

ゴミ、捨てんなよ!

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