ソトコト ソーシャル&エコ・マガジン

ソトコトが提案するライフスタイルのヒント KEYWORD

カーボンオフセット 世界を変えていくための共通言語

カーボンオフセットとは、私たち人間の活動によって排出される二酸化炭素=CO2(カーボン)を相殺(オフセット)するために、自然エネルギーを導入したり、森を整備すること。「排出量を減らすこと」と「吸収量を増やすこと」で、このギャップを縮め、プラスマイナス・ゼロに近づけいくことです。  地球には大気中にあるCO2を吸収する力があり、その能力は年間31億トン(森林で9億トン、海洋で22億トン)。一方、私たち人間が世界全体で排出しているCO2量は年間72億トン。私たちはいま、地球が吸収できる量の2倍以上のCO2を排出しています。

地球が吸収しきれないCO2は大気中にたまり、蓄積していき、それが地球にとっての“消化不良”を引き起こして、地球温暖化の原因になっています。

だからいま、CO2を筆頭とした温室効果ガス削減のために各国が知恵を出し合い、そしてまた、その国に住むひとりひとりのアクションが問われています。

我が日本は、2009年9月の国連気候変動サミットにで、2020年までに温室効果ガスを25%削減(1990年比)するという目標を表明しました。

排出量を減らす、吸収量を増やす、方法
・排出量を減らすには?
省エネ技術が進んでいる先進国にとって、大幅なCO2削減には限界があります。そこで、考えだされたのがCDM(クリーン開発メカニズム)という手法。先進国が途上国と共同でCO2削減につながる事業を実施。先進国はその削減分を「排出権クレジット」として、自国のCO2削減分としてオフセットすることができ、かつ、途上国支援にもつながります。京都議定書の「共通だが差異ある責任」という理念に沿った手法です。

CDM事業には、風力や小水力、木質バイオマスなどの自然エネルギーによる発電事業が数多くあります。
・吸収量を増やすには?
地球がCO2を吸収してくれる能力を回復させる・増やす努力も必要です。特に森林域(陸地)は、このまま森林喪失等が進んでしまうと、さらに吸収能力が下がってしまいます。間伐や植林で、放置され荒れてしまった森林を回復させ、能力を向上させていくことが求められています。
ソトコトのカーボンオフセット付き定期購読プログラム
ソトコトは、カーボンオフセット付き定期購読プログラムで読者の皆さんと一緒にカーボンオフセットにチャレンジしています。

1人、1日、1kgのCO2削減にチャレンジしよう! ソトコトは皆さんの意志と同じ、年間365kg分のCO2排出権を購入。CO2排出削減貢献証明書を発行し、お届けします。購入したCO2排出権は、国連気候変動サミットで日本が表明した削減目標達成のために、日本政府の口座に償却します。
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ソトコトが購入した排出権
ソトコト(木楽舎)が購入した排出権は、ブラジル、リオ・グランデ・ド・スル州で行われている森林資源再利用によるCDM事業から創出されたものです。
CDM名称:
  • 木質バイオマス発電事業
  • コブリッツ・ピラティニ・エネルジア・バイオマス電力発電所
  • 小規模CDMプロジェクト(再生可能エネルギー)
  • 国連UNFCCC Project No.0228
» コブリッツ電力発電所取材記
私たちの暮らしとカーボンオフセット
CO2排出権は、世界を変えていくためのツール
本郷尚さん(国際協力銀行特命審議役・環境ビジネス支援室長)

旱魃や洪水、ハリケーンなど異常気象による被害のニュースを目にすることが増えたような気がする。地球が何かおかしいぞ、と感じる人も少なくない。地球温暖化による危機は身近に迫っている。自動車のアイドリングストップ、冷房温度の見直しなど身近なところから取り組み、無駄をなくすのは当然だし、エネルギー節約に努めよう。しかし我慢には限界があり、必要な快適さも確保しなければ長続きしないでしょう。

そこで発想を転換してみましょう。二酸化炭素自体は有害物でなく直接健康被害を与えるものではなく、世界全体で減らすことが温暖化対策となる。農業が盛んな途上国で、これまで捨てられていた稲わらやサトウキビの残りかすを発電に利用してはどうだろうか。自然の力を利用して風力発電や水力発電もできる。日本ではエネルギー源を使い尽くしているが、途上国にはこうした未利用の資源が豊富にあり、少ない資金で石炭や重油など化石燃料の使用を減らし、CO2を減らすことができる。また途上国の人々に仕事を与える効果も期待できるのです。

しかし専門家でない普通の市民が自ら途上国で事業を行うことは難しい。排出権はCO2が削減されたことを客観的に証明したお墨付き。排出権を通じてCO2削減事業に参加することは現実的な方法なのです。京都議定書の排出権は国連による厳格な審査を経ています。

個人の排出権を活用した削減効果は世界全体のCO2の量に比べれば大きなものではありません。しかし、こうした個人の取り組みが消費者行動を変え、食品や衣料など身の回りの製品を製造する企業に影響を与える。やがては環境に優しい経済に変えていくでしょう。日本、さらには世界を変えていくのは一人一人の行動なのです。

グリーンショッパー ポジティブな選択をする人

地球温暖化、生物多様性の危機、資源やエネルギーの問題、さらに政治の変化や世界同時不況など、一見、悪いことばかりに見えてしまいがちな21世紀。でもその一方で、それらの問題の解決のために、世界の至るところでさまざまなアクションが起こっていることを、私たちは見逃してはいけません。

CO2排出量の小さな電化製品やハイブリッドカー、カーボンオフセット付き商品や、売り上げの一部で生物多様性の保全や社会貢献活動をサポートする商品やサービスなど。不安に思える将来を、安心できる未来に変えていくための「ポジティブな選択肢」が、実は、私たちの身の回りにはすでにたくさんあります。

環境のグリーン、そして、安心のグリーン。「グリーンショッパー」とは、環境保護や社会貢献につながる “グリーンな商品やサービス”を選択する、あなたのことです。

グリーンショッパーとグリーンカンパニー
生活者と企業の、ポジティブでクリーンな関係
福岡伸一さん(分子生物学者)

例えば、自分が一日にどれだけのエネルギーを消費しているかを考えてみる。さらに10年、100年のスパンで地球環境を想像してみる。そうすれば、自分自身の生活が、地球温暖化や生物多様性といった問題と密接につながっていることが理解できるでしょう。そして、自分自身の生活における選択次第で、安心・安全な社会をつくっていくことにつながり得ることにも気づくはずです。

グリーンショッパーとは、科学リテラシーの思考をもった生活者であるべきと、私は考えます。そして企業は、そんな“目利き”の生活者に適った製品を提供してかなければなりません。こうした双方向の啓発活動が、グリーンショッパーとグリーンカンパニーのポジティブな関係を築き、さらなる進化につながっていくと思うのです。
» 福岡博士の連載はこちら

ロハス 地球と自分のあたらしい愛し方

ロハス=LOHAS(Lifestyle Of Health And Sustainability)。

ロハスとは、地球環境保護と健康な生活を最優先し、人類と地球が共栄共存できる持続可能なライフスタイルと、それを望む人たちの総称です。

無理や我慢ばかりでは、健康も、エコロジーも、幸せも、長続きしません。自分たちの幸せの向こうに、社会の幸せや地球環境への貢献が地続きでつながっている。そんな実感のある暮らし、それを実現できる仕事を望む人たちにモノやサービスを提供する社会が、アメリカやヨーロッパで飛躍的に伸びています。

そして今、日本でもロハスな暮らし、ロハスなビジネスやサービスが注目されるようになりました。もっと気軽に、もっと楽しく。『ソトコト』は地球と自分の新しい愛し方を提案します。

スローフード、スローライフ 等身大の生き方

イタリアの小さな村で起こった「スローフード」。そもそもは、アルチ・ゴーラという美食の会が、マクドナルドのイタリア第一号店開店の騒ぎのなかで「スローフード宣言」を表明したことが始まりです。

スローとは、ファストの反意語ではなく、それは、ゆっくりとのびやかな生命の流れや循環の中で、自らの体と対話しながら、健康的で等身大の生き方をすることと、『ソトコト』は考えます。そして「フード:食」は、一人一人が五感で体感することができる、地球環境や生物多様性そのものです。

「スローフード」や「スローライフ」は、私たち人類が、地球環境の大きな循環の一部として存在しているということを再確認するためのキーワードです。

ゴミ、捨てんなよ!

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