家全体を暖める。心地いい住まいづくり。

家全体を暖める。心地いい住まいづくり。

ともに大学で教鞭をとる研究者であり、自宅で仕事をする時間も多くある緒方さんご夫婦。新居に求めたのは、膨大な蔵書を使いやすく、かつ美しく収納できる、住・職一体の住まい。そして、1階の半分にワーキングスペース、もう半分にはLDKを配置した、研究者ならではの間取りが完成した。

「研究室にこもったほうが仕事がはかどるという人もいますが、私たちは自宅で生活の一部として仕事をするタイプなので、あえて一体感のあるワークスペースをつくりました」と緒方さん。ワークスペースを囲む書架は、図書館のような実用性がありながら、漆喰や無垢の棚板を使った美しいインテリアに。ワークスペースの床を一段下げることで、一体感のなかにも住と職にメリハリをつくっているのがポイントだ。

適切な窓の配置で、採光と通風を確保。

壁一面の書架が目を引く1階。本だらけの圧迫感を高い吹き抜けが緩和している。2階に見える小さな窓は通風を促すためのもの。

 設計を担当したフクダ・ロングライフデザインの千知岩賢二さんは、「壁一面に書架を設けると、かなりの圧迫感が出てしまいます。そこで、リビングダイニングには大きな白い壁をつくってバランスを取りました。また、書架を最大限に設けたいけれど、当然窓も必要ですから、吹き抜けの南面に大きな連窓を設けて日の光を取り入れています」と語る。窓は適切な位置に、適切なサイズで設ければ、十分にその役割を果たしてくれる。

「道路に面した東西は、風が抜ける方角なので小窓をバランスよく配置して通風を確保しています」と採光・通風への対策は万全。

 また、大きな吹き抜けと耐震性の両立ができるSE構法ならではの、最頂部まで7メートルという吹き抜けが、のびのびとした開放感をつくり出している。空気が循環しやすい間仕切りの少ない空間の特性を活かして全館空調を採用。断熱・気密性を高くして、一年中快適な住まいづくりを目指した。

 ここに引っ越してから、以前暮らしていたマンションよりも風邪を引きにくくなり、アレルギーも出なくなったというおふたり。「なんだか空気がきれいに感じる」のは太陽光や風を上手に取り入れつつ、快適に室温をコントロールできること、さらに内装に使った自然素材の調湿力によるものだ。自然の力と設備の力を上手にバランスよく組み合わせることで、より快適な住まいづくりができることを、この家が教えてくれる。

1/ワークスペースは、まるで図書館のよう。壁側に置かれた書籍には、断熱効果も期待できる。2/西に面した建物正面。西日と外からの視線を遮るため、開口部は通風のための最小限のものだけ。3/南側の窓(写真右側)から入る日差しを北側へ届けるために、1階天井は部分的に斜めにカットした。

Study

室内を暖める
室内の暖かさのもとは、おもに窓から取り込む太陽光と、調理をはじめとする生活で発する熱。これらの熱は、すぐに外へ逃げてしまうが、建物の断熱性をアップさせれば保つことが可能。これら自然に発する熱を上手に確保すること=断熱性の向上は、暖房エネルギーを削減できるため、省エネにもつながる。

「夢の家コンテスト2012」一次選考終了!

「ロハスデザイン大賞2012」ヒト部門で大賞を受賞した「重量木骨プレミアムパートナー」が開催している「夢の家コンテスト2012」。約半年の募集期間で寄せられたたくさんの「夢の家」案から、一次選考通過者が決定!
みんなが考える「夢の家」ってどんな家? 家づくりを検討している人はもちろん、そうでない人も楽しめる「夢の家コンテスト」。今後は、WEBサイトにてコンテストの経過が随時公開されていくので、最新情報はこちらから! お楽しみに!!
http://www.mokkotsu.com/contest2012/

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