太陽の光と熱をコントロール。365日が快適な暮らし。

太陽の光と熱をコントロール。365日が快適な暮らし。

佐藤さんご家族と田畑さん(右)。庭に面した大きな窓が、リビング最大の特長。床のヤマザクラなど、時間が経って味が出る素材を多く使用している。

中庭を望み、リビングへ入ると、そこは、無垢の木と白壁が美しい大空間。縦横に大きな窓が南に面していて、足下に暖かな日射しを届けている。佐藤さんが家族4人で暮らすこの家は、昨冬に完成。いまは、ちょうど二度目の冬を迎えたところだ。

「朝はさすがに冷えますが、日が当たってくると部屋の中は暖かく、真冬でも暖房を付けるのは朝と夜だけ」と奥様。この暖かさの秘密は、やっぱり南側に空いた大きな窓。そして、建物の断熱性の高さだ。夏には森からの風が心地よくリビングを抜けるため、やはりエアコンいらず。 冬も夏も過ごしやすい家だ。

「南側の大きな窓は、冬の日中、部屋に日なたをつくり、空気を暖めてくれますし、タイルや木の床も暖まります。夏は、1.2メートルある庇で直射を遮り、南から風を取り込み、北側の窓から抜ける仕組みをつくっています」と解説するのは、オーガニック・スタジオの田畑美都さん。窓の配置に加えて、北側に中庭を設けて植物を植えることで、気化熱による温度差をつくることでも、通風を促しているという。まさに、自然の力で快適な住まいをつくる「SOWE Design」(ソーウィーデザイン)の考え方だ。

理想の土地が与えてくれた冬暖かく、夏涼しい家。

家の南側の窓際に設けられたタイルの床。冬の日射しが日なたをつくり、タイルの床はふんわりあたたかい。日光が当たることで、フローリングの床も壁も蓄熱する。

リビングで目につくのは、壁いっぱいの大きな窓の足下にあるタイル床。「タイルは、一度暖まると冷めにくい素材なので、冬の日射しの蓄熱性を期待しています」と田畑さん。床に使う内装材の中では、タイルは蓄熱性が高い素材のひとつ。夏には日を当てないことで、ひんやり感も味わうことができるのだ。

 この敷地は、植物を育てるのが好きな佐藤さんが長年かけて探した土地。古い住宅地の一角なのだが、道路を挟んで小川があり、その奥には大きな公園の森が広がっている。「緑に囲まれて暮らしたかったので、それが可能な土地を探していたんです。 たまたま公園に隣接した土地が見つかりました」。

 考えたのは、そんな立地の魅力を最大限に生かした設計だ。南側の庭には、公園の緑とつながるように植栽を計画。木々はやがて大きく育ち、公園と連続するひとつの森のように感じられるという。夏には森がつくる日陰と蒸散作用により涼しさをもたらし、森と庭が一体となって、家の中に心地よい風を運ぶのだ。

「冬になると公園の木々も落葉し、もっと多く日射しが取り込めるようになります。家の造りや素材選びにも、さまざまな工夫がありますが、この環境のよさが、この家の快適さをつくり出しているといえますね」と田畑さん。

 焦らず時間をかけて理想の土地を探したことで、窓いっぱいに緑が広がる生活と、期待以上の快適さまで手に入れることができたのだ。

1/南側の外観。日射しを取り込めるよう、窓は大きくつくった。落葉樹は、夏には日射しを遮り、冬には日だまりをつくる。2/夏には建物自体が熱を持たないよう、すだれで日陰をつくるために、庇やバルコニーの下に簾かけのポールを設置。3/雨戸は、閉じていても通風が確保できる可動ルーバー式。夏の夜は窓を開けたままでも、安心して眠ることができる。4/夏の熱い空気を抜くために、2階の天井近くに窓を設置。

Study

材料の蓄熱
昼夜の室温差を抑えた、快適な住まいをつくるには、蓄熱性のある建材を選ぶといい。蓄熱には、熱容量(容積比熱)が大きいもの、つまり熱をたくさん蓄えられる素材が向いている。熱容量が大きいと、暖まりにくいものの、一度暖まると冷めにくい。一定の効果を得るには、素材の厚さも重要となる。

「夢の家コンテスト2012」一次選考終了!

「ロハスデザイン大賞2012」ヒト部門で大賞を受賞した「重量木骨プレミアムパートナー」が開催している「夢の家コンテスト2012」。約半年の募集期間で寄せられたたくさんの「夢の家」案から、一次選考通過者が決定!
みんなが考える「夢の家」ってどんな家? 家づくりを検討している人はもちろん、そうでない人も楽しめる「夢の家コンテスト」。今後は、WEBサイトにてコンテストの経過が随時公開されていくので、最新情報はこちらから! お楽しみに!!
http://www.mokkotsu.com/contest2012/

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