太陽の熱をたくさん取り込む。冬でも暖かい家づくり。

太陽の熱をたくさん取り込む。冬でも暖かい家づくり。

上/南側に大きな庭を確保できる、絶好の敷地。1階面積の半分近くを、左側のガレージが占めている。下/ガレージから和室を見る。右手のガレージ開口部は車2台が楽々と出入りできる大開口。

車が大好きな小島さんの新居への希望は、家と一体型のガレージのある木造建築の家。住宅展示場などを巡り、ガレージについての相談もするが、車2台を入れる大きなガレージを木造でつくるのは難しいとの返事。そんなときインターネットで、木造ながら大空間が実現するSE構法の存在を知り、近隣の工務店の完成見学会を訪ねた。

「それまで見ていた展示場の家とはまったく違い、既製品ではない、こだわってつくっている感じが伝わる家でした。その家が偶然にもガレージのある家だったんです」という小島さんは、その日のうちに建築の依頼をほぼ決定、プランづくりのお願いもした。

「1階は、2階と屋根の重さを支え、風や地震などの力に耐えるため、一般の木造では柱と壁を多くしなければならないケースが大半。そうすると、ガレージの中に柱が立ってしまったり、出入り口が狭くなったりするんです」とニケンハウジングの丹羽八州男代表。しかし頑丈な骨組みで家を支えるSE構法なら、柱や壁の量が最小限で済み、木造ながら約6・3×5・5メートルの邪魔な柱のない空間、前面は全開口という、理想のガレージを実現することができた。新居の完成とともに、以前から憧れていた車を手に入れ、小島さんの新生活がスタートした。

南の大きな窓と北の小さな窓がポイント。

上/大きな窓と高い天井、白い壁のリビングは、明るく開放的。奥に対面式のキッチンを配置し、北側(大窓と反対側)にパントリーや水まわりを並べている。下/リビングの高窓。2枚はフィックス窓で、1枚だけが開閉する。夏の熱気はここから排出する。

1階に待望のガレージと収納、客間を配し、LDKから水まわり、寝室まで生活に必要な要素はすべて2階に配置した小島邸。ここでもまた、強い骨組みの構造が実力を発揮している。それが、リビングの南面いっぱいのガラス窓だ。

「南側が高い片流れ屋根のため、吹き抜けのような高い天井になりました。そこで南面はデッキに出られる掃き出し窓と、その上に高窓を並べています」と丹羽さん。この窓のおかげで、光がさんさんと差し込む明るいLDKが完成した。小島さんは、「こんなに大きな窓で光が差し込むのに、風通しがよく夏を涼しく過ごせたので驚いています。LDKが大きいのでエアコンを2台設置しましたが、稼働させるとしても1台だけという日がほとんど。夏の電気代はとても安く済みました」と語る。

 ここでは夏の一時期を除き、北からの風が吹くことが多いため、窓から風を取り込み、熱気の溜まる南の高窓から熱気を逃し、南に延ばした庇で夏の熱い日射しを遮ることで夏の涼しさを確保した。「このあたりは、夏が暑くて冬は寒い。『伊吹おろし』と呼ばれる北風が厳しい土地なんです」。小島さんご夫婦がこの家で、本格的な冬を迎えるのは、今シーズンが初めて。北の窓は最小限に抑えているので、厳しい伊吹おろしはシャットアウトし、南の大きな窓からは冬の日射しの暖かさをたっぷり取り込めることだろう。

1/階段ホールにある北側の窓。写真3の奥に見えるのが、この窓に対面する南の高窓。2/勾配天井の最頂部には暖かい空気が溜まってしまうので、空気を攪拌するシーリングファンを設置した。3/階段ホールとリビングの間には、天井までの大きな引き戸があり、暑さ寒さに応じて開閉できる。4/和室の外は気持ちのいい芝生の庭。芝生は小島さん自らが植えたものだ。夏には地面の温度上昇をおさえて、家を涼しくする効果がある。

Study

太陽の熱を集める
寒い冬の日だまりは、暖かく気持ちのよいもの。室内に効率よく日射しを取り込む窓は、日陰をつくる障害物がなく真南±30度の方角に、延べ床面積の20%以上設けるのが理想的。たとえば、30坪の家なら12畳の窓があるといい。小島邸のリビングの窓は、まさに理想的な大きさといえる。

「夢の家コンテスト2012」一次選考終了!

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