SOTOKOTO Report Vol.15 健康な冬の窓。

健康な冬の窓。

樹脂窓
フレームに樹脂を使った断熱性、遮熱性、気密性に優れた窓。快適で健康的な家づくりのための窓選びには欠かせない、これからの窓だ。その快適さをぜひ体感してほしい。

冬の小エネ(ローエネ)な暮らし方って?

 太陽の光を取り込み、季節ごとのさわやかな風を運んでくれる。それが、どの家にも必ずある「窓」の役割。窓なくしては心地よい暮らしは営めないのに、ふだんはその恩恵をあまり意識することがない。また、窓はありがたい半面、夏の熱気やジリジリとした直射日光、冬の冷気を部屋へ届ける存在でもあったりする。

 この寒さや暑さをエアコンに頼って解決するのは簡単だけど、それでは環境に負荷をかけてしまう。かといってエネルギーをまったく使わない生活は厳しい。必要なときに必要なだけ、わずかなエネルギーを使って暮らせば我慢の省エネや節電はしなくていい。これがYKK APが提案する「小エネ(ローエネ)な暮らし」だ。夏は窓まわりで日射遮蔽や通風を確保したり、屋内と屋外の中間領域をつくることが快適な暮らしを送るための知恵だが、これからの季節はどうすればいいのだろう。

 冬の小エネ(ローエネ)な暮らし方のポイントは、開口部のデザインにある。窓の種類や配置を考えることで、窓はもっともっと快適な環境をつくり出してくれる。

「たとえば、寒くなる季節、暖房を入れても部屋が底冷えしたり、窓に結露が起きたりするのは、窓の断熱性の低さが原因のひとつです」と教えてくれたのは、YKK AP窓事業企画部の魚津彰さん。

 冬の寒さ対策は、外の冷気を部屋に入れない、屋内の暖気を外に逃さないことが大切。そのためには、家の断熱性を上げることが必要になるのだが、窓は、壁のように断熱材を増やせば解決というわけではなくて、窓本体に高い断熱性が求められるのである。

「そこで、われわれが、いま一番おすすめしているのが『樹脂窓』です」。日本でもっとも普及しているアルミサッシは、熱を伝えやすい素材のため、窓は恰好の熱の出入り口となる。一方、樹脂の熱伝導率は、アルミの約1000分の1。外の熱さや寒さを部屋へ伝えず、冷暖房の冷・暖気を外へ逃しにくいのが樹脂窓なのだ。

「日本では、長くアルミサッシが普及していますが、世界市場を見てみると樹脂窓が大きなシェアを占めています。アメリカでは約50パーセント、ドイツでは60パーセント近くものシェアを占める樹脂窓ですが、日本ではわずか10パーセント以下。窓の断熱性を高めることが、快適な室内環境をつくり出すということがあまり知られていない結果ともいえるでしょう。窓の大切さを、もっと伝えていきたいですね」。

左・中/さまざまなサイズ、デザインのバリエーションをラインナップする「APW 330」だから、どんなインテリアの部屋にも取り入れることが可能。右/YKK APの魚津彰さん。樹脂窓の普及に努める。

断熱性能の違いって?

樹脂の熱の伝わりにくさはアルミの約1000分の1。そんな樹脂フレームにLow-E複層ガラスを組み合わせた高断熱の窓が「APW 330」(上)。右の2つのサーモグラフ画像は、単板ガラス(下左)とLow-E複層ガラス(下右)の表面温度を比較したもの。赤いほど温かい熱を保ち、青いほど温度が外へ逃げる。Low-E複層ガラスの熱の逃げにくさは、単板ガラスの約4倍もあり、画像を見てもその温度差は一目瞭然だ。

窓は、部屋の居心地を決定する大きな要素。スリムでスタイリッシュな「APW 330」なら、窓を用いた素敵な空間をつくり出すことができる。実用的な大窓から形が楽しいデザイン窓まで、豊富なラインナップを持つ。

結露を防いで、身体も家も健康に。

 樹脂窓と冬の快適性について、もう少し詳しくみてみよう。
「実は、冬の室内の熱の約58パーセントが窓や玄関などの開口部から逃げています。また、周囲の壁や窓の表面温度が低いと、その輻射熱による冷たさを感じて、体感温度は室温よりも寒く感じてしまうものなのです」

 つまり部屋を暖房でしっかり暖めているのに、窓辺がヒヤッとするのは、窓本体が冷えていることも大きな原因となるのだ。

「『APW 330』は、熱伝導率の低い樹脂と断熱性の高い複層ガラスを使用しているため、このような現象を軽減することが可能です。アルミ単板ガラスの窓と樹脂複層ガラスの窓では、同じ外気温、暖房設定温度でも体感温度が約3度も違うという結果が出ています。また足下だけがスースー冷えるのは、すきま風がひとつの原因ですが、気密性の高い『APW 330』なら、それも安心です」

APW 330
快適で健康的な家づくりに欠かせない、これからの窓、「APW 330」。省エネ建材等級は、最高等級の☆☆☆☆。高い性能で冷暖房費も節約できる。シンプルでスリムなデザインが美しく(グッドデザイン賞を受賞)、汚れにくく掃除のしやすい構造や高い防犯性などで、現代の住宅へのあらゆるニーズに応えられるシリーズとなっている。

 YKK APの調査で61・3パーセントの人が欲しいと答えた「結露しにくい窓」。窓辺の結露は、冬の大きな悩みである。これもまた、窓が冷えることで起きるため、樹脂窓の断熱性能で防ぐことが可能だ。

「結露は、湿気で家を傷めるだけでなく、カビの原因にもなり、健康面でも望ましいものではありません。結露のない環境、そして窓がつくりだす暖かな室内は、健康な毎日を送るという点でもとても意味があります。また、樹脂窓を導入すると風邪を引きにくくなったり、アレルギー症状が軽くなるといった研究も行われています」

 また住まいの断熱性が低いと、暖房のある部屋とない部屋との温度差がとても大きくなる。こうした家の中での急激な温度変化は、血圧が急激に上下したり、脈拍が速くなったりするヒートショックの引き金となることがわかっている。「ヒートショックが原因で亡くなる人の数は、交通事故の死亡者数よりも多いそうです。とくに寒い脱衣所で体が冷え、それを温めようと熱い浴槽に長く入るという一連の動作は、体への負担が大きい。窓の断熱性を高めることは、ヒートショック対策にも有効なのだそうです」と魚津さん。

「窓の効果で部屋が暖かく保てるということは、冷暖房で消費するエネルギーも少なく済みます。導入時はコスト高になりますが、窓はほぼ一生ものですし、その後は長く冷暖房費を抑えられる。そして健康的な住まいが実現するのですから、長い目で見たらとってもお得なんです」

MADOショップに相談!

「ニッポンの窓をよくしたい」をスローガンに全国に展開する窓リフォームのお店『MADOショップ』。地域に根ざして、その土地の気候に合った窓の使い方などもご提案。結露がひどい、窓辺が寒い・暑いといった窓まわりの悩みを、エコ内窓やスマートカバー工法など、目的と予算に合わせたリフォームで解消してくれます。

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