ソトコト ソーシャル&エコ・マガジン

福岡伸一の生命浮遊

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vol.144 アミノ酸配列を決める

私たちが膵臓の細胞から精製してきたタンパク質GP2のサンプルは、予想していた以上にきれいなものだった。この場合のきれいさとは、混じりものがない純粋品である、ということだ。試験管の底にほんのわずかだけ溜まっている透明な溶液の中には、GP2の分子以外のものはほとんど含まれていない。

vol.140 ミックスナッツを選り分けること

GP2とは、グリコプロテイン2型、つまり糖タンパク質というものの略称である。生命科学の世界ではよくこのような短縮形の符牒が出てくる。ILとかESとかHIVとか……。専門家同士はこれでわかるけれど、知らない人が聞いたら、まるで何のことやら皆目わからない。

vol.139 消化管は生命の最前線

前の回で、私たちが、遺伝子GP2を求めて研究を進めたことに触れた。そのときのことをもう少し詳しく語ってみよう。新種の昆虫を発見し、それに命名、図鑑に記載したい、という少年の日の夢は果たすことができなかったが、代わりに細胞の森の中に分け入ってみると、そこに存在する遺伝子、タンパク質はほとんどが未知のものだった。

vol.137 存在場所が
存在意義を規定する

GP2(グリコプロテイン2型)遺伝子は、タンパク質としてのGP2の設計図である。GP2遺伝子にGP2タンパク質のアミノ酸配列が暗号化されていて、細胞内で、その暗号にしたがってアミノ酸が順次連結されていくと、GP2タンパク質が出来上がる。

vol.113 パラーディとトポロジーの科学

生物学は、ある意味では建築学と似ているかもしれない。私は何人かの建築家と話したことがあるが、彼らの持っている思考方法は、私たち生物学者が持っている思考方法と類似点があるのではないかと感じることがある。それはトポロジー的な思考ということである。

ゴミ、捨てんなよ!

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