ソトコト ソーシャル&エコ・マガジン

福岡伸一の生命浮遊

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vol.108 カメラ・オブスクーラ

ヨハネス・フェルメールとアントニ・レーウェンフック。画家とアマチュア研究家。芸術家と科学者といってもよい。いずれもオランダ・デルフトの人。同い年、1632年生まれ。芸術の問いと科学の問いは本質的には同じところに行き着く。生命とは何か。世界の成り立ちはどのようなものか。

vol.107 おたくの旅路 ~フェルメールとの最初の出会い~

あらためて考えてみると、私は、たんに自分の好きなことをずっと好きであり続けただけに過ぎない。それは内向的な子どものおたく的な探究心というようなものでしかない。もの心ついたころには虫に夢中になっていた。図鑑で見た、青いカミキリムシを求めて野山をさまよった。

vol.105 レーウェンフックとフェルメールの交友関係

少年だったある日、私は両親に顕微鏡を買ってもらった。顕微鏡とはいうものの、今から考えるとそれはおもちゃに近いものだったと思う。百貨店などに売られている教育用の顕微鏡。それでも接眼レンズと異なる倍率の対物レンズを備えた顕微鏡は、数十倍から100倍の倍率を持っていた。

vol.104 シングルレンズの愛

アントニ・レーウェンフックは、自分の顕微鏡についての技術を注意深く秘密にしていた。噂を聞きつけて訪れる客をできるだけ避けていた。限られた見学者に対して自分の顕微鏡を見せることはあったが、わざと性能の劣る見せかけの顕微鏡を見せて、最高倍率を発揮するほんものの顕微鏡のほうは厳重に秘匿していた。

vol.102 ロバート・フックとレーウェンフック

17世紀は不思議な時代だった。それはある意味で、覚醒であり、パラダイムシフトだった。科学革命の1世紀だった。だから17世紀は必然の時代だった、というべきなのかもしれない。パラダイムシフトをもっとも端的に象徴するものはレンズである。光を曲げ、熱を集めるレンズ。

vol.101 好奇心のレンズ
レーウェンフック評伝

不思議な絵がある。17世紀も終わりを告げようとしていた1694年、オランダの科学者ニコラス・ハルトソーケルが描き出した精子の観察スケッチ。丸い頭部と長く尖った尾をもった精子。なんと丸い頭部の中には、子どものような小人が、ちょんと体育座りをして硬くちぢこまっている。

ゴミ、捨てんなよ!

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