vol.75 タンパク質からDNAへ
細胞の中で、あるいは細胞と細胞のあいだで、実際に生命活動を行っている分子的な実体は、タンパク質である。血糖値をコントロールするホルモンであるインシュリンも、外敵と闘う抗体も、代謝反応をつかさどる酵素群も、あるいは細胞のクッションとして働くコラーゲンも、すべて、それぞれ役割と形の異なるタンパク質である。

細胞の中で、あるいは細胞と細胞のあいだで、実際に生命活動を行っている分子的な実体は、タンパク質である。血糖値をコントロールするホルモンであるインシュリンも、外敵と闘う抗体も、代謝反応をつかさどる酵素群も、あるいは細胞のクッションとして働くコラーゲンも、すべて、それぞれ役割と形の異なるタンパク質である。
いよいよ日本でも米アップル社の多機能携帯端末iPadが販売された。どのように支持され、どれくらいの勢いで普及するだろう。そしてこれまで紙が主体だった書籍、雑誌、新聞などの活字文化にどれほどのインパクトを与えるだろうか。実際、さわってみるとiPadがとてもタンジブル(tangible)なことがわかる。
上野にある国立科学博物館に出かけた。現在開催中の大哺乳類展のナイトツアーに参加するためである。私たちヒトはもちろん哺乳類だが、もっとも早く地球上に現れた哺乳類は小さなネズミのような動物だったと推定されている。いまから2億年以上も前のこと。彼らは、恐竜が我がもの顔に跋扈していたジュラ紀、白亜紀にも生きのび、恐竜に見つからないよう森の木陰に身を潜め、できるだけ目立たないよう夜活動していた。
桜の季節である。一斉に咲いた花は散り、まもなく青い若葉に覆われる。よく見ると街路樹の桜にも小さな赤いサクランボが実っていることに気づく。子どもの頃、私はこの堅くて小さなサクランボをたくさん集めた。そして土に植え、水をやり、芽が出るのを待った。しかしどんなに待っても桜の芽が出ることはなかった。その理由を知ったのはずっとあとになってからのことである。