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駒崎弘樹の日本の第三の道 違う音同士が奏で合うことで、ハーモニーが生まれる。それが多様性。

駒崎弘樹 こまざき・ひろき × 長谷部 健 はせべ・けん

駒崎: 長谷部さんは「同性パートナーシップ条例」で、日本社会全体に「問い」を投げかけました。そしてこの条例によって、「パートナーシップ証明書」が交付されるようになりました。LGBTの人たち同士がパートナーとして保険に入ったり、住居を借りるとき夫婦と同等の扱いを受けることができます。渋谷区はもとより、日本に住むLBGTの人たちにとって大きな一歩ですね。

長谷部: この条例は、2012年、区議会議員時代に渋谷区議会に提案したものです。どうして提案したかというと、単純にLGBTの友達が周りにいたからです。実は僕も、当初からLGBTの人たちを理解していたわけではないんです。……あえていうなら、「差別しちゃいけない」って自分に言い聞かせながら接していた感じですかね。

昔の僕はLGBTに対して、自然じゃなかったのは否定できない。だけど、その後、いろいろな人に会って、当事者たちの中で、ある種の「誤解」は解けていった。友人ができたり、アメリカでナンパされたりして(笑)。そんな経験を通しながら、彼ら、彼女らを知っていったんです。

駒崎: 会うことで、存在に慣れていった?

長谷部: そう。LGBTをカムアウトしているということは、その人が置かれている環境もあると思うし、カムアウトできる人は自分に自信があったりもすると思う。つまりカムアウトしている人たちは、非常に仕事ができる人も多いんですよね。それなのに、彼ら彼女らはすごく悩んでいた。

同性パートナーシップ条例
正式名称は、「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」。2015年3月に区議会で可決、同年11月5日より日本初となる「パートナーシップ証明書」が発行された。男女の婚姻関係と異ならない程度の関係性を実質的に築いている同性の二人を「パートナーシップ」と定義し、一定の条件を満たした場合に証明書を発行している。2016年1月20日までに、6組の証明書が発行されている。

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